大切な人に結婚を申し込む時は、婚約指輪を仕立てる必要があります。大切な人に贈る指輪は正確にサイズを測る必要があり、デザインもお相手に気に入ってもらえる物を選ばなければなりません。
一方、細かく好みやサイズを把握しきれない方に人気の「ダイヤモンドプロポーズ」という方法が注目を集めています。この記事では、ダイヤモンドプロポーズの方法やメリット・デメリット、流れについて紹介します。
ダイヤモンドプロポーズとは
ダイヤモンドプロポーズとは、指輪ではなくダイヤモンドの石(ルース)をプロポーズに贈るプロポーズです。指輪のサイズ感や適切なデザインが分からない場合に便利な方法で、贈ったダイヤモンドは後から二人で来店し、指輪のデザイン決めの際に取り付けることが出来ます。
ダイヤモンドは、その透明感と硬さから相手への純粋で一途な愛情を意味する石です。指輪そのものが作成出来なくても、ダイヤモンドに愛情と気持ちを込めることで、プロポーズの代わりとすることが出来るのです。
宝石店では一般的にダイヤモンドを付帯した指輪やネックレスを販売しており、石のみ販売しているケースはあまり多くはありません。
しかし高品質のダイヤモンドを専門的に扱っているブランドでは、店頭でルースのみの販売またはダイヤモンドプロポーズにも対応している場合があります。
ダイヤモンドプロポーズのメリット
ここからは、ダイヤモンドプロポーズのメリットについて詳しく見ていきましょう。
プロポーズに悩みにくくなる
プロポーズでは、定番の婚約指輪と花束、またはお相手が望む物を贈る形式が一般的です。しかし、指輪のサイズ感や理想的なデザインはお相手によって千差万別。どんな指輪を選べば良いのか、迷う方も少なくありません。
ダイヤモンドプロポーズは、指のサイズや好みのデザインが分からなくてもダイヤモンドのみを予算内で選べば良いため、プロポーズの商品選びに悩みにくく、サプライズが成功しやすい方法といえます。
意外性を与えて喜んでもらえる
ダイヤモンドプロポーズは、従来の婚約指輪のプレゼントよりも驚きがあります。結婚を申し込まれたお相手は、目の前で指輪ではなくダイヤモンドのみが輝いているのを見て、きっと驚くことでしょう。
予算の心配をせず指輪を作れる
婚約指輪を作る時、ダイヤモンドの品質や大きさ、指輪全体のブランドやデザインによって予算を超えることがあります。
贈る側としては、出来る限り予算を超えないように指輪を仕立てたいという気持ちもあります。そこで、先にダイヤモンドを予算内に納めたうえで購入し、プロポーズだけを先に済ませてしまいます。後から指輪を作る方法であれば、2回に分けて婚約指輪にお金をかけられるため、負担が軽くなります。
婚約指輪にほとんど予算がかけられない場合でも、一番お金がかかるダイヤモンドだけを購入しておけば残りの費用はあまり負担にはなりません。
ダイヤモンドプロポーズのデメリット
ダイヤモンドプロポーズのデメリットについても確認していきましょう。
インパクトに欠ける場合がある
プロポーズの定番といえば、やはり指輪を直接プレゼントする形式が一般的です。ダイヤモンドのみのプロポーズは驚きこそあるものの、指輪にはまだ仕上がっていないため、インパクトに欠ける可能性があります。
石が手に入るお店が限られる
ダイヤモンドの石のみを販売しているお店は、あまり多くはありません。ほとんどが指輪とセットでの販売のため、事前に探しておく必要があります。
ダイヤモンドプロポーズの費用相場
ダイヤモンドプロポーズでは、実際に婚約指輪にあしらうダイヤモンドの石を購入します。クラリティと呼ばれる石の透明度についても、肉眼で見たかぎりでは内包物が確認出来ないSI1以上が理想的です。
ダイヤモンドは、カットと呼ばれる研磨・デザインにも個性が表れます。出来るだけ輝きが美しいカットで、なおかつ色のついていない無色タイプのカラーを選びます。
費用の相場としては、30万円前後(30万円未満でもOK)が一つの目安となるため、ダイヤモンドの石だけを先に購入する場合は、それよりも低い金額での購入になるでしょう。
ダイヤモンドプロポーズの流れ
ダイヤモンドプロポーズは、ダイヤモンドを購入してからプロポーズのタイミングを決めて行います。詳しい流れについてみていきましょう。
専門店でルースと箱を購入
ダイヤモンドプロポーズが可能な店舗、またはダイヤモンドを取り扱っている専門店で石(ルース)を購入します。 ダイヤモンドの価格は4Cと呼ばれる色や大きさなどの品質によって決まる他、需要と供給・外国為替相場・流通コストに応じて価格が変動するため、相場の動きをチェックすることが大切です。 ルースのみの販売を行っている店舗を選んだ後は、出来る限り実物を見に店頭へ訪れてみてください。ダイヤモンドプロポーズを行う予定であると話をしたうえで、専用のケース(婚約指輪用のケースで問題ありません)も先に購入しておきましょう。
ダイヤモンドプロポーズを行う
選んだダイヤモンドを購入した箱に収めたまま、プロポーズを行います。お相手が喜んでくれるタイミングをみて、適切な時期にプロポーズを行います。ダイヤモンドのみで物足りない時は「プロポーズリング」と呼ばれるリングに石をセットする方法もありますが、お取り扱いが可能かどうか事前に確認しておきましょう。「指輪は後から二人でデザインする」「二人でじっくり指輪を作っていこう」と伝えておくと、お相手への気遣いが深まり更に気持ちが伝わるでしょう。
指輪を仕立てに店舗を訪れる
プロポーズが成功したら、婚約指輪を仕立てるために二人で店舗へ向かいます。事前にカタログやオンライン上でのパンフレットを見て、婚約指輪のデザインや価格の目安をチェックしておきます。
ダイヤモンドを購入した店舗で指輪を仕立てる方法と、ダイヤモンドの購入先とは別の店舗で仕立てる方法がありますが、前者はすでに一度購入を経験しているため、相談から納品までがスムーズです。
ダイヤモンドプロポーズをする際のダイヤモンドの選び方
次に、ダイヤモンドプロポーズをする際のダイヤモンドの選び方についてチェックしていきましょう。
予算から決める
婚約指輪全体にかけられる予算を決めておき、そこからダイヤモンドのみの価格を絞り込んで購入する方法です。店頭でダイヤモンドプロポーズを行う旨と予算を伝え、ダイヤモンドの見本を確認しながら、指輪にあしらう石を決めていきます
「4C」で決める
4Cとは「カット」「クラリティ」「カラット」「カラー」の頭文字をとったもので、ダイヤモンドの研磨方法・品質・重さ・色味のことを指します。カラットが大きなものは文字通り大きなダイヤモンドですが、そこに透明度や宝石としての品質が加わることで更に価値が生まれます。
プロポーズに使うダイヤモンドは、婚約指輪にあしらうダイヤモンドです。無色透明のものほど純粋な意思を表しますが、大きさにこだわりたい方は「カラット」を、美しい輝きをプレゼントしたい方は「カット」を重視して選んでみてください。
その他の要素で選ぶ
ダイヤモンドは原石やカットなど様々な要素によって輝きが変化します。4Cをもとに好きなダイヤモンドを選んだら、その石にふさわしい指輪のデザインを選んでおくと、婚約指輪が仕立てやすくなるでしょう。
ダイヤモンドの中には蛍光性をもつものがあります。こちらは4Cとは異なる要素ですが、花嫁のお守りとして身に着けられる「サムシング・ブルー」の色に光るものがあるため、青色に発光するダイヤモンドを選ぶと遊び心のある演出が加わります。
失敗が少ないプロポーズ方法
いかがでしたでしょうか?ダイヤモンドプロポーズは指輪ではなくダイヤモンドのみを贈るシンプルな方法ですが、贈る側にとって指輪のサイズやデザイン選びに迷う心配がなく、失敗したくない方にオススメです。 完成した婚約指輪ではなく、あえてダイヤモンドだけの状態からゆっくりと指輪を仕上げていく方法は、今までになく新しいプロポーズではないでしょうか。プロポーズリング・箱・花束など、ダイヤモンドプロポーズを演出してくれるアイテムにもこだわって、満足度の高いプロポーズを行いたいですね。
「最高のダイヤモンド」に「最高のデザイン」を組み合わせた指輪を取り揃えるモニッケンダムでは、石から放たれる白色光「ブリリアンシー」を重視した高品質なダイヤモンドを使用しています。ダイヤモンドプロポーズを検討している方は、公式ホームページや店頭で是非ご相談ください。