ダイヤモンドが付いた結婚指輪は、「堅く結ばれる」という意味を込めて、お互いの誓いを表す物です。永遠の愛を象徴するものとして、世界中で愛されている結婚指輪の一つです。
この記事では、ダイヤモンドが付いている結婚指輪を選ぶ人の割合と費用の相場、ダイヤモンドがもつ「石言葉」や、ダイヤモンドの指輪のメリット・デメリットを紹介しています。ダイヤモンドの結婚指輪を購入したい、贈りたいと考えている方は是非参考にしてください。
ダイヤモンド付きの結婚指輪を選ぶ人の割合
結婚に関する情報を豊富に掲載している情報誌・ゼクシィが行った「ゼクシィ結婚トレンド調査 2022」によると、結婚指輪の購入者507人の中でダイヤモンド付きの結婚指輪を選んだ夫の割合は全体の15.4%、妻の割合は全体の74.4%となりました。
ルビーやサファイアをあしらった人と比較すると夫は6倍以上、妻は33倍以上の差をつけており、石付きの結婚指輪の中では人気が高いことが分かります。しかしながら、夫の場合は「石はついていない」シンプルなデザインを選んだ人が全体の77.9%となっており、男性にはシンプルなデザインが好まれる傾向にあるようです。
ダイヤモンド付結婚指輪の費用相場
ダイヤモンド付きの結婚指輪は、「4C」「指輪のデザイン」「ブランド」によって価格が変化します。一般的に結婚指輪の費用の相場は1本あたり15万円〜20万円程度。ペアで製作して30万円程度が多く選ばれている価格帯です。
4Cとはダイヤモンドのもつ個性を4つに分けたもので、カラット(重さ)・クラリティ(透明度)・カット(切り方や研磨の状態)・カラー(色味)に応じて価格が決まります。ダイヤモンドの素材自体は、需要と供給・外国為替相場・流通にかかるコストがそれぞれ考慮されるため、4C以外の要素も価格に含まれてきます。
宝石にダイヤモンド、アーム部分にプラチナ素材を使ったシンプルな指輪でも、ダイヤモンドの品質によってその価値は変わってきます。0.1カラットと5.0カラットでは宝石その物の大きさも3.0mmから11.0mmと3倍以上もの差になりますし、高品質を求めるほどダイヤモンドの価値に付随するため、指輪の価格は高額になります。
結婚指輪には0.2~1カラット程度のダイヤモンドが平均的に選ばれる傾向にあり、ダイヤモンド専用の取引所では品質をクラリティの段階ごとに分けて価格を決定しています。
ダイヤモンドの石言葉
ダイヤモンドは、1年を12ヶ月に分けたそれぞれの月に割り振る誕生石のうち、4月の誕生石として知られています。
石言葉は「純潔・純愛・無垢・永遠の絆」など。堅い絆、堅い愛情、堅い誓いなどを表わすことが出来、透明度の高い石でもあることから、わだかまりや隠し事のない清浄で無垢な存在という意味ももっています。
ダイヤモンドの硬さと透明度は結婚する二人の愛情を誓うものであり、一方では結婚後のお祝いにも使われています。結婚から60周年目のお祝いは「ダイヤモンド婚式」と呼ばれますが、長く結ばれた二人の絆をお祝いするものです。
ダイヤモンド付きの結婚指輪にするメリット
ダイヤモンド付きの結婚指輪を選ぶことで得られるメリットもみていきましょう。
割れにくい素材である
ダイヤモンドはそれ自体の強度が非常に強く、日常的に身に着けたい方に適している宝石です。ちょっとした衝撃で割れる心配が少なく、メレダイヤのように小さく散りばめることも可能で、アームやショルダーにも丈夫な素材を選べば、長く愛用出来る指輪に仕上がります。
華やかなジュエリーになる
ダイヤモンドの結婚指輪は、イベントや式典のような華やかな場所へ身に着けていくジュエリーアイテムとしても優秀です。シンプルな外観でもダイヤモンドが付いているだけで存在感と輝きが増し、手元を華やかに見せてくれます。
ダイヤモンド付きの結婚指輪にするデメリット
ダイヤモンド付きの結婚指輪を選ぶ際には、デメリットも忘れずにチェックしましょう。
品質が高いものほど高額になる
ダイヤモンドは大きさ、品質、流通や販売コストに応じて価格が変動します。予算内に収めようと思っても、見栄えやデザインによって予算を上回る場合があるため、事前に相場をチェックしたうえで、ダイヤモンドの指輪を選ぶ店舗も決めておくとスムーズです。
デザインによっては失くしやすい
ダイヤモンドに限らず、宝石を結婚指輪にあしらう場合衝撃や経年劣化に注意が必要です。石を埋め込んでいる、または留めている部分に劣化や衝撃が加わると、石が丸ごと取れてしまうおそれがあります。
ダイヤモンドのありなしを決める際のポイント
次に、ダイヤモンドのありなしを決める際のポイントについて、それぞれみていきましょう。
価格帯
ダイヤモンドの結婚指輪を考える時は、価格帯をまずチェックしましょう。店頭で販売されているデザインの中から、ダイヤモンドのないものとあるものとで価格を比較し、ダイヤモンド自体の大きさや色味ごとの料金もチェックしましょう。
手入れのしやすさ
メンテナンスのしやすさは、指輪を長く身に着けるために確認しておきたいポイントです。汚れが取り除きやすく、錆びつきや変色が起きにくい素材ほどメンテナンス性に優れています。
装着する頻度
ダイヤモンドの結婚指輪を頻繁に装着する場合、衣服に引っかかったりダイヤモンドが外れて落下したりするリスクを考えなくてはなりません。
装着頻度が低い場合は好みのデザインを優先出来ますが、仕事やイベント事にも身に着ける場合は、TPOに合わせやすいものを選ぶと良いでしょう。
ダイヤモンドをセットするのにオススメの結婚指輪の素材
ダイヤモンドをセットする素材にも注意が必要です。ダイヤモンドとプラチナは相性が良い組み合わせとして知られていますが、プラチナが良いと言われている理由と、それ以外の素材についても紹介します。
プラチナ
プラチナはしなやかで柔軟性のある素材ですので、繊細な加工がしやすくダイヤモンドをしっかりと留めることができます。汗や熱、硫黄成分などでも変質することが少なく、金属アレルギーも起こしにくいです。また、ゴールドよりも希少性が高いので、一生に一度の愛を誓う結婚指輪の素材として非常に人気があります。
ゴールド
ゴールド(金)は、純度によって硬さが変化する素材です。純金(K24)が最も柔らかく高い価値を持っていますが、そのままでは変形しやすく指輪には不向きです。
純度の低い素材には硬さを出すためにシルバーやパラジウムなどが含まれており、ダイヤモンドを支えるアーム部分の素材として人気があります。
チタン
歯科クリニックで被せ物などの素材にも使われているチタンは、人体との親和性が高く金属アレルギーの心配が少ない素材です。
ゴールドも金属アレルギーのリスクが低い素材ですが、価格だけを見ればチタンの方が安価であり、手に入れやすい素材です。カラーバリエーションも豊富で、結婚指輪に個性をもたせたい方にオススメです。
ステンレス
ステンレスは、錆びにくく熱に強い金属です。硬度が高いため、キズがつきにくくお手入れが簡単というメリットもあります。また、金属アレルギーを起こしにくいので、金属アレルギーを持つ人も比較的安全に身につけることができる素材です。ステンレスはプラチナやゴールド、シルバーと比較して費用を抑えることができます。
ダイヤモンド付きの結婚指輪のデザイン例
ダイヤモンド付きの結婚指輪は、身に着ける頻度やTPOなどを意識して選びたいですが、まずはお気に入りのデザインを探してみましょう。
ストレート
ストレートラインとは、ダイヤモンドを粒として前面に出さず「1本の直線」のようにアームを回したデザインです。ダイヤモンドを付属する場合、アームの途中に1粒を埋め込むデザインが用いられます。
一石・一粒
一石や一粒と呼ばれるデザインは、アームの外側にダイヤモンドが留められているデザインが多くみられます。ストレートラインの上にダイヤモンドが置かれているものもあり、ダイヤモンドのカラットが大きくなるほど存在感がアップします。
ウェーブ
ウェーブは、ねじれや波のようなうねりをつけたアームにダイヤモンドをあしらったデザインです。交差部分をずらしたアームが上下からダイヤモンドを留めるような個性的なデザインも人気があり、指先を美しく見せてくれます。
V字
個性派なV字ラインは、アーム本体がVの字に曲げられ、Vの部分にダイヤモンドをあしらったデザインが特徴的です。他のダイヤモンドリングと被らない、個性派スタイルが好きな方にオススメです。
エタニティ
小粒のダイヤモンドをアーム全体に配したエタニティ(リング)は、高級感があり女性的なデザインです。ダイヤモンドの輝きを身近に感じたい方、特別な1本として結婚指輪を残したいカップルに選ばれています。
ダイヤモンド付きの結婚指輪の選び方
ダイヤモンド付きの結婚指輪は、4Cと呼ばれる品質やブランドごとのデザインなど、色々な選び方が考えられます。どのようにして選ぶべきか、詳しく見ていきましょう。
トレンドのデザインから選ぶ
ダイヤモンドの結婚指輪には時代ごとにトレンドがあります。近年では女性も長く仕事を続けるようになったために、ダイヤが目立ち過ぎないシンプルなデザインが好まれています。
一方で、1粒ダイヤがセンターに配された従来からのデザインも人気があり、パヴェダイヤモンドが取り囲む繊細なデザインなども選ばれています。ブランドごとのトレンドもチェックして、お気に入りの1本を見つけてみてください。
好きなジュエリーブランドで選ぶ
ジュエリーブランドは、それぞれに個性をもっています。同じ素材を使っていてもブランドによって見た目が異なる結婚指輪に仕上がります。
ダイヤモンド付きの結婚指輪を購入する際の注意点
ダイヤモンド付きの結婚指輪を購入する際、以下の注意点についてチェックしておきましょう。
お直しやリフォームについて
指周りのサイズが変わってしまったり、家族などへ譲ったりする際に必要になるサイズ直し。指輪のどの部分を直せるのか、またどの程度(サイズ幅や指輪以外のジュエリーにリフォームが出来るかどうかなど)を尋ねておきましょう。
素材の性質をチェック
王道のプラチナ、光沢感のあるシルバー、素材に高い価値をもつゴールドなど、ダイヤモンドと組み合わせる素材にも注目しましょう。
素材によっては柔らかく傷がつきやすい他、金属の種類によっては錆びやすくこまめなお手入れが必要になる物もあります。
弔事での使用も考慮する
結婚指輪は弔事にも身に着けることが出来ますが、ダイヤモンドが目立つ「光り物」はマナーとして避けなければなりません。
輝き過ぎないデザインであれば身に着けられるので、脱着をなるべくしたくない方はストレートラインの裏側にダイヤモンドを配したタイプなど、TPOに対応出来るデザインを選ぶと良いでしょう。
ダイヤモンド付きの結婚指輪のメンテナンス方法
ダイヤモンドが付いた指輪を身に着けていると、肌に直接触れる輪の部分(アーム)だけではなく、ダイヤモンドを留めている爪とその周辺、ダイヤモンド本体まで、経年劣化と共に汚れが溜まっていきます。
結婚指輪は日常的に身に着ける物なので、皮脂や化粧品などの油脂、ホコリ、花粉、チリなどが溜まってしまうのです。ここからは自宅で出来るメンテナンス方法についてみていきましょう。
柔らかい布などで拭き取る
表面についたホコリ、チリなどの軽い汚れは布やティッシュで軽く拭き取りましょう。
手指の油脂、べたつく汚れはウェットティッシュを使いますが、素材によっては錆びが発生するため表面に水分を残さないようにしっかりと乾拭きも行ってください。
指輪の表面に汚れがこびりついている時は、強くこするとかえって傷の元になってしまいます。錆びつき、変色についてもそのままでは落とせないため、あくまでも表面的な軽い汚れを拭き取るのみにとどめてください。
中性洗剤で浸け置き洗い
汚れが目立っている、乾いた柔らかい布で拭くだけでは落ちないような場合は「浸け置き洗い」がオススメです。
容器にぬるま湯を入れ、中性洗剤を数滴落とします。中をかき混ぜて洗浄液を作ったら、指輪を入れて5分ほど浸しましょう。汚れがふやけてきた所で指輪を取り出し、やわらかめの歯ブラシなどで優しくこすります。
こすり洗いをした後は、きれいな水で全体を流してから乾いた布やティッシュで水気を拭きましょう。
その他のお手入れ方法
金属は酸化や変色のリスクがあるため、化粧品や薬品には触れさせないように注意が必要です。身に着けていない時は布にくるみ、酸素に触れさせないようにしてジュエリーケースに保管します。
金属によっては錆びつきが発生するため、結婚指輪を購入したショップに相談し、素材ごとの錆び取り方法を聞いておきましょう。黒ずみについても同じく、宝石や金属素材に合わせたメンテナンスを行うことが大切です。
長く使える結婚指輪を選ぶ
今回は、ダイヤモンドが付いた結婚指輪のメリットや選び方、メンテナンスの方法について紹介しました。ダイヤモンドといっても大きさや色、品質に一つずつ違いがあり、個性的なデザインも選べます。指輪全体のデザインや予算も考慮しながら、長く使える1本を選びたいですね。
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