結婚指輪はどの指につける?左手薬指でなくてもいいの?

ウェディング

「結婚指輪は左手の薬指につけるもの」
みなさんはこのような思い込みをしてはいないでしょうか。しかし、実際のところ結婚指輪はどの指につけなければいけないという決まりはありません。
そこでこの記事では左手か右手か、またどの指にどんな意味合いがあるのかをそれぞれ解説していきます。
もし普段とは違う指に結婚指輪をつけたいとお考えの方は、是非本記事を参考にしてください。

結婚指輪はどの指につけるのが正しい?

一般的に結婚指輪がどの指につけられているかというと、左手の薬指につけられることが多いです。
世界的にも日本と同様に左手の薬指につけることが一般的ですが、ドイツ、ポーランド、ノルウェー、チェコ、オーストリアなどの東ヨーロッパや北欧など、国によっては右手の薬指につけられていることが主流です。
このように文化などの違いによって、つけられている指も変わるので、どの指に結婚指輪をつけても問題はありません。

しかし、基本的にどの指につけても良いとされる結婚指輪ですが、場面によっては左手の薬指につけなくてはならない瞬間があります。
それは結婚式での指輪交換です。指輪交換では、必ず相手の左手の薬指に指輪をはめることが決められています。
もし婚約時から婚約指輪を左手の薬指につけている場合は、あらかじめ右手の薬指などの指に付け替えておきましょう。

余談にはなりますが、指輪交換のセレモニーを終えた後に結婚指輪の上から重ねてつけるというものが婚約指輪の正式なつけ方です。
婚約指輪によって、結婚指輪を外から封じるようにつけることによって、「永遠の愛の証」となるからです。これから結婚式を控えられている方は、是非覚えておいてください。

左手の薬指に結婚指輪をはめる理由

結婚指輪はどの指につけても問題ないですが、一般的には左手の薬指につけられているということを説明してきました。
では、なぜ左手の薬指につけるのが主流になっているのでしょうか。
これは古代ギリシャの習慣が由来にあるとされています。

古代ギリシャの当時の結婚というものは、妻が夫の支配を受け従うという一種の主従関係でした。そしてその関係を「契約」と結びつけ、その証として指輪をつけたのが結婚指輪の起源となります。
古代ギリシャでは、左手の薬指には心臓と直接つながっている血管があると考えられていました。さらに、心臓は感情を司っている部位であるとされていました。この心臓に直結すると思われている、左手の薬指に指輪をはめることによって、「愛のシンボル」と象徴したそうです。

この古代ギリシャの話の他に、古代エジプトにも似たような話が残っているのですが、結婚指輪が左手の薬指にはめるようになった経緯に関しては、古代ギリシャの説の方が有力です。

ここまでが歴史的経緯にはなりますが、その他にも「どの指よりも左手の薬指は日常生活にあまり使うことが無いから」「指輪に傷がついてしまうリスクや、紛失してしまうリスクが無いから」「世の中の人は右利きの人の方が多いから」というように生活上の利便性からくる理由も上げられます。

どの指にどんな意味合いが込められているのか

せっかく左手の薬指以外につけるのであれば、つける指ごとの意味も知っておいた方が良いかと思います。どの指につけたらどんな意味を持つのかについてそれぞれ紹介します。

親指(サムリング)

親指に司る守護神は、美の女神ビーナスとギリシャ神話に登場する英雄ヘラクレスです。
古代ローマでは、親指は指導者としての成功を意味し、富や名声、権力の証として、貴族や富豪も親指に指輪をつけていたそうです。

親指に指輪をつけることは「指導者」「目標実現」を表します。

人差し指(インデックスリング)

人差し指に司る守護神は、ローマ神話の主神であり、長きにわたりローマの守護神として崇拝されていたユピテルです。人差し指は願いやコミュニケーションを象徴します。

人差し指に指輪をつけることは「集中力」「積極性」を高める効果があるとされています。

中指(ミドルフィンガーリング)

中指は、ひらめきやインスピレーションの象徴といわれています。また5本指の真ん中に位置することから、協調性を高める指ともいわれています。
突飛な発想や、重要な仕事のお守りとしてつけることをオススメします。

中指に指輪をつけることは「直観」「協調性」を高めてくれます。

薬指(アニバーサリーリング)

薬指の守護神は音楽や医学、そして芸術の神としても知られる太陽神アポロンです。
古来より左手の薬指は心臓につながる神聖な部位と認識されており、何かの記念となる大事な指輪をつけることが好ましいです。

基本的には「愛」を象徴する薬指ですが、派生的に「心の安定」や「リラックス」をもたらすといわれています。

小指(ピンキーリング)

小指には、商業の神であるメルクリウスが守護神として宿っているといわれています。
小指には約束やチャンス、そして「相手への思いをより強くする」というような恋愛面での意味も持っています。
小指に指輪をつけることは、幸運や恋愛のお守りとしての効果も期待できます。日常に何か変化を取り入れたいときにオススメです。

関連記事:知っておきたい結婚指輪につける宝石の意味

右手につけた場合の意味は?

冒頭でも少しお話ししましたが、世界的に見ると右手に結婚指輪をつける文化の国も多くあります。代表的な例として挙げられる国がロシアです。

古代ギリシャでは左手の薬指が神聖な部位であることを説明しましたが、その一方で「左は不吉」というイメージを持っていた人もいました。
そのような人たちがきっかけで、帝国や宗教によって結婚指輪をどの指につけるか、どちらの手につけるかが分かれたといわれています。

この時、カトリックは左手に、ギリシャ正教は右手に、と風習が分かれました。ギリシャ正教の流れを汲んでいる現在のロシアは、自然に右手に結婚指輪をつけるようになったといわれています。

また、キリスト教のプロテスタントの中では右手の薬指が「正義の象徴」を意味し、幸福をもたらすといわれています。
さらに、「血液は右手側から循環がはじまる」という考えがもとになっているとも考えられており、結婚指輪を右手側につける習慣があります。

このように結婚指輪にはどの指につけてはいけない、またはどの指につけなくてはならないということはないので、ご自身の考えや文化、宗教と照らし合わせて決めてください。

どの指につけるのが自分に合うのかを考えよう

ここまで結婚指輪はどの指にもつけても良い、結婚指輪をつける位置によってあらわす意味が違うということを説明してきました。
どの指につけるかによって指輪の持つ意味も変わってくるので、その時々の気持ちのあり方を変化させることに役立つでしょう。
一般的な風習や伝統から、知らず知らずのうちに左手の薬指につけなくてはならないと思い込んでしまっていた人も、これを機にご自身がどの指につけたいかを考えてみてはいかがでしょうか。

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