ダイヤモンドはイギリスでどのような歴史をたどってきたのか?

ジュエリー

「宝石の王様」と呼ばれるダイヤモンド。
その存在感は唯一無二であり、その美しい輝きが世界中の人から愛されています。
ダイヤモンドは30億年以上前に誕生したといわれ、ヨーロッパでは14世紀頃から急速に発展するようになりますが、そのダイヤモンドの進化にはイギリスが大きく関わっていることをご存じでしょうか。
この記事では、イギリスにおけるダイヤモンドの歴史についてご紹介していきます。

イギリスにおけるダイヤモンドの歴史

最初にダイヤモンドを採掘されたのはインドだといわれています。
インドから古代ギリシャへ伝わり、そこからヨーロッパ中に伝わったことでダイヤモンドの加工法が確立・発展したとされています。
当初のダイヤモンドは輝きを楽しむものでなく、お守りや魔除けのようなものとして使われていました。
それが14世紀頃になると、多くの職人が加工法を生み出すようになり、ダイヤモンドに高い価値が見出されるようになりました。

イギリスにまつわるダイヤモンドのエピソード

ヨーロッパの人々は宝石を愛好していますが、イギリスでは特にダイヤモンドをはじめとする宝石や装飾が愛されています。
イギリスの歴史・伝統における、ダイヤモンドのエピソードをご紹介致します。

至宝のダイヤモンド「コイヌール」

インドがまだイギリスの統治下にあった19世紀前半に、インドから入ってきたダイヤモンドが「コイヌール」であり、現在でもロンドン塔に大切に保管されています。
従来のダイヤモンドよりも非常に大きなサイズであったことから、1851年の万国博覧会で飾られることになりましたが、当時のインドのカット法では十分な輝きを引き出すことができず、反応はあまり良くありませんでした。
そこで、当時の女王であるビクトリア女王は、アムステルダムの職人にコイヌールをカットさせることで、最高の輝きと美しさを引き出しました。
インドからイギリスに渡ってきたダイヤモンドを、オランダの職人にカットさせるという壮大な話ですが、それだけダイヤモンドへの愛が強かったと言えるエピソードです。

ダイヤモンドや装飾品は受け継がれる

伝統を重んじるイギリスでは、国宝級の宝石や、思い入れのある大切な装飾品などを子供に受け継いでいく風習もありますが、イギリス王室も例外ではありません。
煌びやかな装飾が象徴的なイギリス王室の王冠やティアラには、ダイヤモンドがふんだんに使われています。
例を挙げると、エリザベス女王の王冠には、シーク帝国のデューリープ・シンから1850年にビクトリア女王に贈られた、コイヌールダイヤモンドと呼ばれる大きく煌びやかなダイヤモンドがついています。
他には、アデレード女王のフリンジネックレスをエリザベス女王が受け継いでいたり、ビクトリア女王はシャーロット女王からダイヤモンドのイヤリングやネックレスを受け継いでいます。
ただの装飾品として宝石を扱っている訳ではなく、大切な人に受け継ぐことで、王室としての責任感や思いを伝えたい、という意味が含まれているのでしょう。

イギリスとダイヤモンドの歴史

イギリスの歴史とダイヤモンドがどのように関わっているのかをご紹介致しました。
テレビやインターネットで見かけることがある、あの煌びやかな王冠にも、深い歴史や伝統が隠されています。
イギリスのダイヤモンドに対する拘りや思い入れは非常に深く、美しいものを求める愛と情熱がありました。
ダイヤモンドが今でも世界中で愛されていることには、イギリスの存在が大きいと言えるでしょう。