ダイヤモンドはなぜ輝くのか?輝きの種類と輝きによる選び方

ジュエリー

その美しい輝きと存在感・知名度から、ダイヤモンドは宝石の王様と呼ばれています。
私たちが普段何気なく目にするダイヤモンドですが、なぜ美しく輝くのか、その理由をご存じでしょうか。
ダイヤモンドが輝く理由・構造のメカニズムや、輝きの種類についてご紹介していきます。

ダイヤモンドはなぜ美しく輝くのか?

ダイヤモンドは、原石だとあまり輝いていません。
この原石に光を取り込んで反射させるようにするために、職人や機械がカットすることで、はじめてダイヤモンドは美しい輝きを放つようになります。
カットしたダイヤモンドに光が当たると、空気の密度と宝石内部の密度が異なるため、内部で光が屈折します。
この光が曲がる現象を屈折率と呼ぶのですが、ダイヤモンドは他の宝石に比べ非常に屈折率が高いのが特徴であり、屈折率が高いことによって美しい輝きを放っているように見えるのです。
ダイヤモンドは光の分散率も高いので、それが他の宝石よりも美しく輝く要因として上げられるでしょう。

また、光には様々な種類がありますが、それぞれ波形が異なるため、全てを反射させることは難しいです。しかし、ダイヤモンドの高い屈折率や分散率があることによって、他の宝石よりも光が反射するのです。
そのため、ルビーやサファイヤなどの宝石をダイヤモンドと同じようにカットしても、ダイヤモンドのような輝きを放つことができません。

ダイヤモンドだけが放つことができる、華やかで美しい光の反射こそが、ダイヤモンドが宝石の王様として高い人気を得ている理由だといえるでしょう。

ダイヤモンドの輝きの種類とは?

まず、一般的にはダイヤモンドは無色透明が良いといわれています。
ダイヤモンドにより美しい輝きを求める場合は、不純物が少ないダイヤモンドを選ぶのが良いとされています。

しかし、ダイヤモンドの輝きの決め手となるのは、ダイヤモンドのカット法です。
このカット法によって、ダイヤモンドの輝き方やデザインが大きく異なってきます。
ダイヤモンドの輝き方に、どういった種類があるのかをご紹介します。

ブリリアンス

「ブリリアンス」は、他の宝石にはないダイヤモンドだけの輝きで上から光が入ってくると内部で反射され、白く輝きます。
人気のダイヤモンドカット法である「ヨーロピアンカット」は、この「ブリリアンス」の輝きをより強調するカット法になっているため、とても人気があります。

シンチレーション

ダイヤモンドを動かした際に、さりげなく輝くのが「シンチレーション」であり、「きらめき」という意味があります。
ダイヤモンドを動かした際や、外から見る角度によって、明るい部分と暗い部分によるコントラストが変わり、輝いているように見えるのが特徴です。

キラキラ輝く華やかなものから、輝きをなるべく抑えた上品なデザインのものまで、様々なリングが存在します。
ワイルドさを演出したいケースや、パーティなどに着用した場合などに応じて、リングを使い分けることができるので、おしゃれを楽しみやすいのが特徴だといえるでしょう。

ディスパージョン

プリズム効果による虹色の輝きのことを「ディスパージョン」と呼びます。
ダイヤモンドは屈折率が高いので、このプリズム効果が美しく現れるようになっています。
人気の高いカット法である「ラウンドブリリアントカット」の場合は、このディスパージョンがより強調されるようになっています。

どのように選べば良いのか?

ダイヤモンドの輝きの種類は3種類ありますが、どの種類を重視すると良いのでしょうか。
結論から申し上げますと、「これが良い」という選択肢はありませんので、お好みの輝きを選択するのが良いでしょう。

「ブリリアンス」は白くて強い輝きのため、遠くから見ても、どのような角度で見ても、キラキラとした輝きを楽しむことができます。
ダイヤモンドらしさを強調してくれる、輝きを楽しむことができる人気の高いものになっていますが、「あまりギラギラしているのは嫌だ」「なるべく目立ちたくない」という方は避けた方が良いでしょう。

「シンチレーション」は、上記の「ブリリアンス」とは対照的に、控えめな輝きを特徴としています。
さりげない輝きを楽しみたい、ワンポイントのちょっとしたアクセサリーとして着用したい、という場合にはおすすめです。

色の輝きを楽しむことができる「ディスパージョン」は、独特の輝きを楽しみたい方におすすめです。
煌びやかな輝きを特徴としているので、他にはない輝きを求めている方におすすめです。

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ダイヤモンドのデザイン・輝きは様々

ダイヤモンドが輝く理由や、輝きの種類についてご紹介しました。いかがでしたか。
ダイヤモンドのデザイン・輝きの種類は様々ですので、同じダイヤモンドでも、印象が変わります。ダイヤモンドを選ぶ際は、色や大きさだけではなく、輝きやデザインにも注目して選ぶのがおすすめです。

まずは実際に店舗を訪れて、どういったデザイン・輝きがあるのかをしっかりと確認した上で、自身に最も合ったダイヤモンドを選択するようにしましょう。